犬猿(2018)

犬猿

窪田正孝主演、愛憎が溢れ出す人間ドラマ

『ヒメアノ~ル』の吉田恵輔が4年ぶりにオリジナル脚本でメガホンをとり、見た目も性格も正反対な兄弟と姉妹を主人公に描いた人間ドラマ。印刷会社の営業マンとして働く真面目な青年・金山和成は、乱暴ゆえにトラブルを連発する兄・卓司の存在を恐れていた。そんな和成に密かに想いを寄せる幾野由利亜は、容姿は悪いが仕事をこなす能力は優秀で、家業の印刷工場をテキパキと切り盛りしている。一方、由利亜の妹・真子は美人だが要領が悪く、印刷工場を手伝いながら芸能活動に励んでいる。そんな相性の悪い2組の兄弟姉妹が、それまで互いに対して抱えてきた複雑な感情をついに爆発させてしまい…。

原題:犬猿 / 製作:日本(2018年) / 日本公開日:2018年2月10日 / 上映時間:103分 / 製作会社: / 配給:東京テアトル

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映画『犬猿』予告編

(C)2018「犬猿」製作委員会


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★【スタッフ】
監督:吉田恵輔(関連作品:『ヒメアノ~ル』)
脚本:吉田恵輔
撮影:志田貴之
音楽:めいなCo.

★【キャスト(キャラクター)】
窪田正孝(金山和成)、新井浩文(金山卓司)、江上敬子(幾野由利亜)、筧美和子(幾野真子)、阿部亮平、木村和貴、後藤剛範、土屋美穂子、健太郎、竹内愛紗、小林勝也、角替和枝

★【評価】

IMDbRotten TomatoesMetacritic
??/10??%??
映画.comYahoo! 映画Filmarks
4.0/5.04.31/5.004.0/5.0
フリムビ2独自ランキング
A(おすすめの名作)

★【インタビュー】
・窪田正孝「静かなトーンで描かれる、日常の感覚がリアルなんです。そんな吉田さんワールドがすごく好きで。今回監督の求める“芝居しない芝居”にどっぷり浸かってみて、いろんなタイプの作品に出演するうちに忘れがちになっていたリアルな芝居に引き戻してもらった感覚があります。また監督の作品に出させてもらいたいんですけど…またいつか使ってもらえるよう頑張ります」

★【感想・批評】
宇多丸:週刊映画時評 ムービーウォッチメン
 ↑映画を愛するラッパー宇多丸の痛快な映画評論。

●無料ホームシアター
映画を見る前と見た後では印象が全く変わってくる作品でした。そういう映画だったのかという感じ。結局は、血の繋がり。何でも言えるし、喜びも、嫉妬も紙一重。共感性というか、重ねる部分も多いからこそ、対立した時は他人よりも激しくなる。確かに考えると、兄弟姉妹は仲が凄く良い場合と凄く悪い場合で両極端だったりするなと思ったり。この映画では晒け出した分だけ四人全員が人間的に愛おしくも感じるのです。まるで血縁が生まれたように。
●映画FUN
人間分析が毎度鋭い吉田恵輔監督。この監督節だからこそ描けた「兄弟」の世界観に笑いが止まらなかった。冒頭の映画広告への皮肉からすでに。4人の登場人物それぞれの役割をしっかり描いているし、役者もそれを見事に演じている。新井浩文はヤクザ稼業から手を洗えない兄を。窪田正孝は兄に抵抗できない弱気な弟を。ニッチェの江上敬子は恋に臆病な姉を。筧美和子は女優を目指す弱みを持つ妹を。それぞれの関係性の上下のグルグル感が面白い。
●BILIBILI
日本映画の娯楽作には、痛烈な毒が足りない。そんな意見を真っ向から覆す、爽快な一作。これを観ずして邦画を語れない。日常に潜む毒をエンタメに昇華できる田恵輔監督の腕がこの名作を生み出す。「さんかく」でも「ヒメアノ~ル」でも、毒気がありながらある種とても純粋に真っ当じゃない人々を素直に悪気なく描いていて、何故だか泣けた。この映画でもそこは同じ。なぜ犬と猿が争うのか、そんな理由はどうでもいい。そういう本能なのだから。