三度目の殺人

是枝裕和監督と福山雅治による法廷心理ドラマ

是枝裕和監督と福山雅治が再タッグを組み、是枝監督のオリジナル脚本で描いた法廷心理ドラマ。勝つことに強いこだわりを持つ弁護士・重盛は、殺人の前科がある男・三隅の弁護を仕方なく担当することになる。解雇された工場の社長を殺害して死体に火をつけた容疑で起訴されている三隅は犯行を自供しており、このままだと死刑は免れない。しかし、三隅の動機はいまいち釈然とせず、重盛は面会を重ねるたびに、彼が本当に殺したのか確信が持てなくなっていく。

原題:三度目の殺人 / 製作:日本(2017年) / 日本公開日:2017年9月9日 / 上映時間:124分 / 製作会社: / 配給:東宝、ギャガ

★【スタッフ】
監督:是枝裕和(関連作品:『海よりもまだ深く』)
脚本:是枝裕和
撮影:瀧本幹也
音楽:ルドビコ・エイナウディ

★【キャスト(キャラクター)】
福山雅治(重盛朋章)、役所広司(三隅高司)、広瀬すず(山中咲江)、満島真之介(川島輝)、市川実日子(篠原一葵)、松岡依都美(服部亜紀子)、橋爪功(重盛彰久)、斉藤由貴(山中美津江)、吉田鋼太郎(摂津大輔)

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映画『三度目の殺人』予告編

映画『三度目の殺人』予告編

(C)2017フジテレビジョン アミューズ ギャガ


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★【受賞】
第41回日本アカデミー賞で最優秀作品賞、最優秀監督賞、最優秀脚本賞、最優秀編集賞、最優秀助演男優賞、最優秀助演女優賞を受賞。

★【インタビュー】
・福山雅治「全部で7回の接見シーンがあるんですけど、三隅の七変化から導き出された表現というのはこの作品の見どころだと思います」
・役所広司「お客さんが最後にはみんな陪審員みたいになって、この物語をどう観るのかというのが面白いところで、それが監督の狙いなのではないでしょうか。一回観ただけではわからないもんです。いい映画は何回も観るたびに発見があるものだと思います」

★【感想・批評】

●無料ホームシアター(2017年10月14日) 
今や誰もが認める是枝監督が法廷ドラマを描くと聞いてワクワクしたものだが、実際の内容は実に重厚な心理合戦の連続だった。いわゆる犯人は誰かなどミステリーにおけるお決まりのフーダニット、ハウダニット、ホワイダニットを中心に据えているわけではない。だから全くスッキリはしない。それでもこの人物たちにジャッジを与えることの難しさを描くことで世間に溢れるそういう犯人当てや犯人批判のムーブメントにくぎを刺すような作品なのだ。
●BILIBILI (2017年10月16日) 
役者の演技が爆発しており、全てのシーンで釘付けになっていく底なし沼のような人間ドラマだった。とくに役所広司の人間的な存在感。一般的に映画では登場人物にキャラ付けがされていく。悪い奴、裏切る奴、可哀想な人…そんなカテゴライズに対して、この映画はあえてそんなものを蹴り飛ばすかのように突き放す。「三度目の殺人」というタイトルのように、多段で人物を掘り下げるようなディープな展開が私たちにさえも質問を投げつける。

★【おすすめの関連作】
・『そして父になる
・『海街diary