海辺の生と死

戦時下の奄美で生まれた究極の恋の物語

極限まで追い詰められた夫婦の姿を描いて映画化もされた島尾敏雄の私小説「死の棘」に、敏雄の妻である島尾ミホの小説「海辺の生と死」や敏雄による短編小説「島の果て」などの内容を織り交ぜ、敏雄とミホをモデルとした男女が出会い、2人が結ばれるまでの時間を描くドラマ。第2次世界大戦末期の奄美群島・加計呂麻島。朔隊長率いる海軍特攻艇の部隊が島に駐屯することとなった。国民学校教師であるトエは、島の子どもたちからも慕われ、隊員たちとの酒盛りよりも島唄を習いたがる朔という男の姿を好意をもって見つめていた。ある日、トエは朔から「今夜9時頃浜辺に来て下さい」と記された一通の手紙を受け取る。その手紙にトエは胸の高鳴りを感じていた。

原題:海辺の生と死 / 製作:日本(2017年) / 日本公開日:2017年7月29日 / 上映時間:155分 / 製作会社: / 配給:フルモテルモ、スローラーナー

★【スタッフ】
監督:越川道夫(関連作品:『アレノ』)
脚本:越川道夫
撮影:槇憲治
音楽:宇波拓

★【キャスト(キャラクター)】
満島ひかり(大平トエ)、永山絢斗(朔中尉)、井之脇海(大坪)、秦瀬生良、蘇喜世司、川瀬陽太、津嘉山正種

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映画『海辺の生と死』予告篇

映画『海辺の生と死』予告篇

(C)2017島尾ミホ/島尾敏雄/株式会社ユマニテ


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★【感想・批評】

無料ホームシアター(2017年7月29日) 
満島ひかりが出演していると映画の評価がプラス50点くらい上がるような気がします。とにかく凄まじい女優です。今作もヌード含めかなりの迫真の演技でした。特に盛り上がるわけでも、あっと驚く場面もないため155分が長いのですが、彼女のパワーで持たせるだけの功績があったと思います。変に誇張したり脚色したりせずにそのままを描いているので、戦争作品としては異色なくらい平凡かもしれません。でも良い映画なのは確かではないでしょうか。
BILIBILI (2017年8月1日) 
「この世界の片隅に」が爆発的にヒットしたことで、戦争家族モノに脚光があたるのではないかと、映画関係者は期待しているかもしれない。しかし、あれはアニメだったから良かったもので、実写となると話は違う。絶対に世界観は生々しくなってしまうし、どんなに日常感を出そうにも戦争の闇が常に感じられる。一方で今作は予告の重々しさと比べて、本編はもっと多様な作品になっている。正直、予告のイメージでこの映画を観るべきではない。
PARAVI (2017年8月3日) 
実際でも恋人同士の満島ひかりと永山絢斗が戦時中の沖縄の部落を舞台に艶やかに描き出す。1つのシーン、セリフの間が長いことと、連絡手段が手紙だというアナログな点で、現代の東京で暮らす自分とは違うシンプルでゆっくりした時の流れを満喫できたと思う。加計呂麻には沢山の戦跡が残されているけれど、やっぱり今の穏やかな島からは想像出来ない。この映画を観てから現地をまた訪れるのも良いかもしれない。きっと印象は変わるはずだから。