小川の辺

苦悩する先に待つものは…

藤沢周平の短編小説を映画化した時代劇。『山桜』の篠原哲雄監督と東山紀之が再び手を組み、藤沢周平原作の短編小説を映画化した感動作。藩命で妹の夫を討つよう命じられた兄が、社会的立場と肉親の情の板挟みで苦しむ様子をじっくりととらえる。藩命で妹の田鶴が嫁いだ佐久間森衛を討たねばならなくなった戌井朔之助が、肉親の情愛と藩命の間で苦悩する姿を描く。

原題:小川の辺(おがわのほとり) / 製作:日本(2011年) / 日本公開日:2011年7月2日 / 上映時間:103分 / 製作会社: / 配給:東映 

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★【スタッフ】
監督:篠原哲雄
脚本:長谷川康夫、飯田健三郎
撮影:柴主高秀
音楽:武部聡志

★【キャスト】
東山紀之、菊地凛子、勝地涼、片岡愛之助、尾野真千子、松原智恵子、笹野高史、西岡徳馬、藤竜也

★【感想・批評】

●映画フリー 
妹の旦那さんを討たねばいけない藩名、しかもその義理弟には何の落ち度もない、ただ脱藩ってのがね罪なんです、その理由が旅の途中で静かに語られる様はすごくよかったな~。静かに静かに決死のでも淡々と旅をしますが、そこにいろんな機微があるんです、東山さんのお供の奉公人新蔵の思い、東山さんの思い出からその思いが伝わってきました。映像や音楽など円熟味を増している作品に仕上がっていると思います。これも無視できない一作ですね。
●映画FUN 
なんで皆さん見に行かないんだろう。ぜひ見てほしい一作です。今までの藤沢文学原作作品の中では風景や雰囲気をしっかり魅せる作品。主命により、友であり、妹の主人を討たねばならぬ主人公とその家族、そして兄弟同様に育った従者の新蔵の葛藤が静かに描かれています。シリアスではないにせよ、誠実なドラマではありますし、地味ではあるのですが、捨てることもできないので、観てしまうのでした。小川の傍にはいつでもドラマがあるのです。
●BILIBILI 
淡々とした話運びではありましたが反対にそれが快適で、最後まで落ち着いた気分で楽しめました。ラストも決して悲観的な終わり方では無く、微笑ましくも共感できるそんな爽やかな終わり方でした。周平に惹かれて見にいきました。原作のしっかりした作品は、やはり見ごたえがありますね。キリッとした東山紀之の殺陣、爽やかな小川の流れ、夏向きの涼しい映画でした。暗くない余韻も残して、後悔のない楽しい映画でした。
●VIDEOEYNY 
ふだん時代劇を観ないので、内容は正直飲み込みにくいところもありましたが、それでも見やすい部類でした。そこには救われました。兄と妹と幼馴染みの3人の​複雑ながらも純粋な人間模様が良く描かれているので、物語のバックグラウンドをも理解しやすい。尾野真千子や、片岡愛之助やら、いい演技の人がたくさんで見ごたえもあるし、これくらいであれば全然時代劇初心者でも大丈夫。山形県がロケ地だったそうで、空気感も出ていて素晴らしい。