國民の創生

映画史に残る最大級の問題作

アメリカ映画史上初の長編作品として映画の歴史に多大な影響を与えた傑作とされながら、人種差別的な観点から上映禁止運動も巻き起こった問題作。南北戦争とその後の連邦再建の時代の波に翻弄される、アメリカ北部・ペンシルベニア州のストーンマン家とアメリカ南部・サウスカロライナ州のキャメロン家の二つの名家に起こる息子の戦死、両家の子供達の恋愛、解放黒人奴隷による白人の娘のレイプ未遂と投身自殺などの出来事を、南北戦争、奴隷解放やエイブラハム・リンカーンの暗殺、KKKの黒人虐待などを壮大な叙事詩のように、白人の視点から描く。

原題:The Birth of a Nation / 製作:アメリカ(1915年) / 日本公開日:1924年4月25日 / 上映時間:165分 / 製作会社: / 配給:

★【スタッフ】
監督:D・W・グリフィス
脚本:フランク・ウッズ、D・W・グリフィス、トーマス・ディクスン
撮影:ビリー・ビッツァー、D・W・グリフィス
音楽:ジョセフ・カール・ブレイル

★【キャスト】
リリアン・ギッシュ、エルマー・クリフトン、ラルフ・ルイス、ロバート・ハーロン、ヘンリー・B・ウォルソール、メエ・マーシュ

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★【評価】

IMDbRotten TomatoesMetacritic
6.4/10100%??
映画.comYahoo! 映画Filmarks
??/5.0???/5.003.4/5.0
フリムビ2独自ランキング
B(ベターな良作)

★【感想・批評】

映画FUN (2016年1月1日) 
南北戦争、リンカーン暗殺、KKKの結成など19世紀アメリカの歴史を特に北部と南部の対立を中心に、約3時間かけて描いている作品。こんなに古い時代の映画なのに、カットバック、モンタージュ、役者の顔アップ、パンニングなど、後の時代まで受け継がれた様々な映画技法が使われており、非常に面白い。ただ、徹底して白人=正義、黒人=悪という図式が貫かれ、あのKKKが正義の組織として描写する、今ではありえない作品なのは忘れてはいけない。
OPENLOAD (2016年1月3日) 
賛否両論を通り越して現在では絶対にダメな一線を越えている映画。一応、言っておきますが映画撮影などテクニカルな部分としてはとてつもなく意義深い作品なのです。ただし、人種についてはね。擁護の余地はないでしょう。それでも、こんな歴史があったということを記憶にとどめるためにも、この作品は語り継がれるべきなのじゃないですか。だから映画が好きな人は必ず一度は見てほしいのです。映画には人種差別を牽引した罪があるのだから。
STREAMIN (2016年1月5日) 
監督のグリフィス自身は人種差別に関心がなかったようですが、はたして本当か。無知の差別というやつかもしれないけど。本作は監督のメッセージと公開した結果があまりにもかけ離れてしまった悲しい作品である。あの描写では仮に正しい知識があるとしても観客にとってKKKが正義に見えてしまうのは否定できず、実際にKKKが復活したのは無理もない。あらためて映画の影響力を考えてしまう。作り手にはその力に責任と倫理を持ってほしい。