アイヒマンを追え! ナチスがもっとも畏れた男

アイヒマンを追え! ナチスがもっとも畏れた男

ナチスによる戦争犯罪の闇が暴かれる

第2次世界大戦後、海外へと逃亡したナチスの戦犯アドルフ・アイヒマンの捕獲作戦を実現へと導いたドイツ人の検事長フリッツ・バウアーにスポットを当て、バウアーがいかにしてアイヒマンを発見し、追い詰めていったのかを描いた実録ドラマ。1950年代後半のドイツ・フランクフルト。ナチスによる戦争犯罪の告発に執念を燃やす検事長フリッツ・バウアーのもとに、数百万人のユダヤ人を強制収容所送りにしたアドルフ・アイヒマンの潜伏先に関する情報が寄せられる。ナチス残党が巣食うドイツの捜査機関を避け、イスラエルの諜報機関モサドと接触したバウアーは、アイヒマンを追い詰めていくが、同じ頃、バウアーの失脚を狙う者たちが策略をめぐらせていた。

原題:Der Staat gegen Fritz Bauer / 製作:ドイツ(2015年) / 日本公開日:2017年1月7日 / 上映時間:105分 / 製作会社: / 配給:クロックワークス、アルバトロス・フィルム

★【スタッフ】
監督:ラース・クラウメ
脚本:ラース・クラウメ
撮影:イェンス・ハラント
音楽:ユリアン・マース、クルストフ・M・カイザー

★【キャスト】
ブルクハルト・クラウスナー、ロナルト・ツェアフェルト、リリト・シュタンゲンベルク、ヨルグ・シュトルフ、セバスチャン・ブロムベルグ、ゲッツ・シューベルト、コルネリア・グレーシェル、ロバート・アトツォルン、マティアス・バイデンヘーファー

★【インタビュー】
・ラース・クラウメ監督「本作にはサスペンス要素もあり、アウトサイダーvs.権力、という古典的な闘いが、架空の漫画の世界ではなく、本当にあったことが描かれている。簡潔に言えば、感情に訴えかけ、時代を問わず人を鼓舞し続けるヒーローの物語なんだ」

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『アイヒマンを追え! ナチスがもっとも畏れた男』映画オリジナル予告編

© 2015 zero one film / TERZ Film


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★【感想・批評】

●映画FUN (2017年2月10日) 
バウアー検事長の執念の実話で、全体が地味な色調に葉巻の煙ばかりで、ハラハラもせず進むストーリー。いわゆるエンタメ要素は極限まで抑え、実話ベースにねっとりと針を突き刺すような嫌な空気が漂う。過去を切り捨てて新たな時代に生きようとする国民の姿は能天気にすら見えたり、実はソレがナチスの残党によってゆっくりと侵食されている結果だと気付かされるあたりに愕然とすると同時に、これが戦後も続く負のダメージの痛みなのかと思った。
●VUDU (2017年2月11日) 
大戦後のドイツ公職者の中に元ナチスやナチスシンパが多く存在していたなんて知らなかった。まさに手のひら返しで、なんとか戦後もキャリアにしがみつこうと顔をコロコロ変えている奴。どこの国でもいるのだな。そんな存在を悔しそうに見つめる主人公。苦虫を噛み潰したようなおっさんが四六時中タバコを吸ってるのを見る映画といっても過言ではないが、そこには意味がある。この事実が隠されていたことにもさらなる闇を感じるのがまた辛い。