ゼロ・ダーク・サーティ

ゼロ・ダーク・サーティ

ビンラディン暗殺作戦の裏側を克明に描く

2011年5月2日に実行された、国際テロ組織アルカイダの指導者オサマ・ビンラディン捕縛・暗殺作戦の裏側を、「ハート・ロッカー」のキャスリン・ビグロー監督が映画化。テロリストの追跡を専門とするCIAの女性分析官マヤを中心に、作戦に携わった人々の苦悩や使命感、執念を描き出していく。9・11テロ後、CIAは巨額の予算をつぎ込みビンラディンを追うが、何の手がかりも得られずにいた。そんな中、CIAのパキスタン支局に若く優秀な女性分析官のマヤが派遣される。マヤはやがて、ビンラディンに繋がると思われるアブ・アフメドという男の存在をつかむが…。

原題:Zero Dark Thirty / 製作:アメリカ(2012年) / 日本公開日:2013年2月15日 / 上映時間:158分 / 製作会社:First Light Productions / 配給:ギャガ / 製作費:4000万ドル / 興行収入:1億3200万ドル

★【スタッフ】
監督:キャスリン・ビグロー
脚本:マーク・ボール
撮影:グレッグ・フレイザー
音楽:アレクサンドル・デプラ

★【キャスト】
ジェシカ・チャステイン、ジェイソン・クラーク、ジョエル・エドガートン、ジェニファー・イーリー、マーク・ストロング、カイル・チャンドラー、エドガー・ラミレス、ジェームズ・ガンドルフィーニ、ファレス・ファレス、ハロルド・ペリノー・ジュニア、スコット・アドキンス

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映画『ゼロ・ダーク・サーティ』予告編

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★【評価】
Rotten Tomatoes 93%

第85回アカデミー賞で音響編集賞を受賞。
第70回ゴールデングローブ賞で最優秀主演女優賞(ドラマ)を受賞。

★【感想・批評】

映画FUN (2016年1月2日) 
鮮烈な映像が映し出されるスクリーンに身を委ねているうちに、いつの間にか「米国目線」に憑依している自分に気づき、その自然な油断に恐ろしくなる。その戦慄を味わうことにこそこの映画の意味がある。ラストシーンのジェシカ・チャステインをみれば、これがプロパガンダなどではないことは言うまでもなく明白だろう。上映時間も150分以上を敢えて費やすことで長時間掛けて得たことの虚しさを際立たせる狙いがあるように思えてならない。
OPENLOAD (2016年2月15日) 
ビン・ラディン殺害作戦を描いていて、最終的には歴史通りの結果になりますが。そこにの爽快感やカタルシスは一切なくてむしろ重たいものでした。いきなりの拷問シーンで、CIAがビン・ラディンに辿り着くまでどんなことでもしていることを強烈に見せつける。もちろん、実際はもっと酷いことをしていたという報道もあったとおりで、この映画の内容が全てそのとおりというわけではない。しかし、こんな映画を逆に日本は今まで作れただろうか。
DAILYMOTION (2016年2月19日) 
冒頭から続く酷い拷問シーン。テロリストの人権なんてあったもんじゃない。客を喜ばすためのわざとらしい見せ場なんか必要無くて真実にこそリアリティーがあってそこから生まれる緊迫感と虚無感。アメリカ側の目線だが、その視線の先にあるのはアメリカの汚い姿だ。ジェシカチャスティン演じるマヤは華奢でそこまで屈強な姿には見えないが、荒れくれ者の男たちの中でまるで監査する人間かのように佇んでいる。そしていつのまにか自身も闇へ染まる。