イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ

アートの虚実を暴くシニカル・ドキュメンタリー

決して素顔を明かさないナゾの覆面グラフィティ・アーティスト、バンクシーの初監督作。ストリート・アートについてのドキュメンタリーを制作し始めたロサンゼルス在住のフランス人映像作家ティエリー・グエッタ。ティエリーは覆面アーティスト、バンクシーの存在にたどり着き、取材を始めるが、ティエリーに映像の才能がないことに気付いたバンクシーは、逆にティエリーのドキュメンタリーを自分が監督し始める。

原題:Exit Through the Gift Shop / 製作:アメリカ・イギリス(2010年) / 日本公開日:2011年7月16日 / 上映時間:90分 / 製作会社:Paranoid Pictures / 配給:アップリンク

★【スタッフ】
監督:バンクシー
音楽:ジェフ・バーロウ、ロニ・サイズ

★【キャスト】
ティエリー・グエッタ、スペース・インベーダー、シェパード・フェアリー、バンクシー

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映画『イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ』予告編

映画『イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ』予告編


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★【評価】
96% Rotten Tomatoes

第83回アカデミー賞で長編ドキュメンタリー賞にノミネート。

★【感想・批評】
宇多丸:ザ・シネマハスラー
 ↑映画を愛するラッパー宇多丸の痛快な映画評論。

●映画フリー (2016年2月10日)
事実は小説よりも奇なりというけれど、こんな奇想天外な実話があるだろうか。アートについてのドキュメンタリーを撮っていた男がだんだんとアートについて理解したような気になり、ついには俺がアートだ!と言わんばかりにデビューする。ところがどう考えてもそのアートはパクリ。業を煮やした最初の取材対象のアーティストが今度はドキュメンタリーを作り始める。なんだこれである。こんなうまい話があるかと思うが、あるのがアートの世界なのか。
●OPENLOAD (2016年2月15日)
この作品はアートに関わる人間なら必ず見ておいた方がいいです。絵画、文芸、音楽、そして映画、どの世界でも独自のルールの中で、クリエーターたちは自分の創作意欲のままに作品を生み出します。しかし、アートとは何か?という質問の答えは難しいもの。絶対にひとつにはできません。本作はその答えを意外な形でアートをわからない観客に示すのです。アートをここまで痛烈にシニカルに捉えられるのはバンクシーの才能あってこそなのでしょうか。
●SPACEMOV (2016年2月16日) 
バンクシーを描く作品というか、中年の男、ティエリーの話ですね。こいつがまたとんだ野郎で…。後半なんてバンクシーも観客も唖然ですよ。中々日本ではネガティブな印象を持たれる壁のラクガキも、海外では芸術と捉えられています。それはまだ理解できます。しかし、ティエリー、お前はダメだ。ミスターブレインウォッシュという陳腐なネーミングでアート界へと進んでいく彼。本当にもう…。それにしてもバンクシーはどこまで狙っているのかな。