愛の渦

さまざまな欲望が乱れるむきだしの世界

2006年・第50回岸田國士戯曲賞を受賞した、演劇ユニット「ポツドール」の同名舞台劇を映画化。ポツドール主宰の劇作家・三浦大輔が自ら映画用に脚本を書き下ろし、メガホンもとった。フリーター、女子大生、サラリーマン、OL、保育士など、ごく普通の人々が六本木のマンションの一室に集まり、毎夜繰り広げる乱交パーティに明け暮れる姿を通して、性欲やそれに伴う感情に振り回される人間の本質やせつなさを描き出していく。

原題:愛の渦 / 製作:日本(2013年) / 日本公開日:2014年3月1日 / 上映時間:123分 / 製作会社:ステアウェイ / 配給:クロックワークス 

★【スタッフ】
監督:三浦大輔
脚本:三浦大輔
撮影:早坂伸
音楽:海田庄吾

★【キャスト】
池松壮亮、門脇麦、滝藤賢一、中村映里子、新井浩文、三津谷葉子、駒木根隆介、赤澤セリ、柄本時生、信江勇、窪塚洋介、田中哲司

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映画『愛の渦』予告編

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★【感想・批評】

無料ホームシアター(2016年1月3日) 
映画のほとんどが裸で男女8人による乱交をしている姿を描くのだが、いわゆるポルノではないのが特徴で、人間ドラマを描いています。一期一会でこの夜のある時間だけ集った見知らぬ男女。目的は体を交わることだが、その理由は各々で違う。そんな公にはしづらい思いを抱えて、密かな駆け引きの中で、誰が誰を相手に選ぶかなどをぎこちなく決めていく。これは一時の自己満足なのか、それとも…。非常に突き放した人間観察作品として優秀すぎる一作。
BILIBILI (2016年1月4日) 
劇団ポツドールの舞台を映画化で、ポツドールの作・演出である三浦大輔自身が監督をつとめているので、基本的には同じ。深夜0時から午前5時までの5時間、人間たちの乱れたパーティの一夜を描く。バスタオル一枚で部屋に集められた見ず知らずの8人が、それでは始めてください、でパッと始められるわけもなく、はりつめた沈黙の中で、おずおずと探り探りしていく様子がメチャメチャリアル。居たたまれなくて堪らない。楽しいのかな、これ。
OPENLOAD (2016年1月7日) 
とにかくラストシーンが印象的。後日、池松壮亮が門脇麦と再会しカフェで話すシーン。ああいった非日常の中で、本能さらけ出した自分をどう捉えるか。その男女差みたいなのが如実に表れるやりとり。男は「あの場所の自分こそ、本当の自分だった」と言い、女は「あの場所の私は私じゃなかった」と言う。明確になる男女の決定的な違い。あの夜、つながっているような二人は実は全然つながっていなかったのだった。男にとっては悲しい現実か。
DAILYMOTION (2016年1月9日) 
俳優の皆さん、本当に凄いです。とくに池松壮亮と門脇麦。二人とも大人しそうに見えるから余計に際立つ。体を張った演技の多い二人ですが、今作はとくに生々しくて、エロいというよりは、野生の感じがする。コミュニケーションとしてのセックスを描いているように見えて、いろいろとすれ違っているのがまた残酷だったりして。人はむきだしになっても見せないものがあるのだと思う。映画は、人とは気まずくなるから一緒に見れないのでそこは注意。