この国の空

私が一番きれいだったとき、私の国は戦争に負けた

「さよなら歌舞伎町」「海を感じる時」「共喰い」などの脚本を手がけたベテラン脚本家・荒井晴彦の18年ぶりにメガホンをとった監督作。谷崎潤一郎賞を受賞した高井有一による同名小説を原作に、戦時下を生きる男女の許されない恋を、二階堂ふみと長谷川博己の主演で描いた。終戦も近い昭和20年。東京・杉並の住宅に母と暮らす19歳の里子は、度重なる空襲におびえながらも、健気に生活していた。隣家には妻子を疎開させた銀行支店長の市毛が暮らしており、里子は彼の身の回りの世話をしている。日に日に戦況が悪化し、自分は男性と結ばれることのないまま死ぬのだろうかという不安を覚えた里子は、次第に女として目覚めていくが…。

原題:この国の空 / 製作:日本(2015年) / 日本公開日:2015年8月8日 / 上映時間:130分 / 製作会社: / 配給:ファントム・フィルム、KATSU-do

★【スタッフ】
監督:荒井晴彦
脚本:荒井晴彦
撮影:川上皓市
音楽:下田逸郎、柴田奈穂

★【キャスト】
二階堂ふみ、長谷川博己、富田靖子、利重剛、上田耕一、石橋蓮司、奥田瑛二、工藤夕貴

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映画『この国の空』予告編

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★【感想・批評】

無料ホームシアター(2016年1月10日) 
才能実績兼備の名脚本家荒井晴彦先生の監督第二作目。いつの時代もエロスは若さの象徴です。映画全編にわたってしみわたるエロスの酔いしれました。命の危機を感じる中で次の世代を残せていないみたいな限界な状況での不倫だからかすごく艶っぽい。これは生存本能なのかと思わせる生物的な行為。人は死を悟ったとき、命に惹きつけられるのか。それはまるで光に吸い寄せられる蛾のようなもので、一瞬の命を艶やかに謳歌しているのだろう。
映画FUN (2016年1月12日) 
幼さを残しながら大人の肉感と汗の滴り…二階堂ふみの生々しいエロスと、戦争から逃げ回り愛欲を求める長谷川博己の垣間見えるズルさが何とも妖艶でいやらしい。敗戦濃厚となった退廃感。そんな空気が生み出す全てがすごく良かったです。戦争末期に戦災をかろうじて逃れる町にて、思春期の女性目線で丁寧に描かれる会話劇であり、その狙いとその巧さには頷いていた。工藤夕貴や富田靖子の味のある演技にもニヤリとしてしまう。
SPACEMOV (2016年1月14日) 
特徴的なのが食の描き方で、母親の姉が勝手にご飯を食べたことに怒り、主人公は庭からとったトマトを男性に「いま、食べて」と暗に抱いてほしいことを求めたり。戦争映画でよくある終戦の8月15日や玉音放送を描かずに終戦を描くのもよかったです。終戦の2日前に男から聞いた主人公にとっては8月15日がただの終戦ではなく男の妻が帰ってくるというのが決まった日に過ぎない。さりげない戦争の表現方法こそこの映画の醍醐味だったのでしょう。
BILIBILI (2016年1月16日) 
妻子ある男との背徳をともなった恋愛。戦時中にあっても、こんなカラフルで鮮やかな恋があったのでしょうか。新鮮です。抑えた色合いの画との対比が良いです。劇中の二階堂ふみと長谷川博己のセリフっぽくない喋り方が好き。この時代の訥々と話す昭和言葉が、二階堂ふみに妙に合っている。端々まで練られた台詞の細やかさはキネマ旬報脚本賞を4度受賞した脚本・監督の荒井晴彦の真骨頂だと思う。匂いまで伝わるような映画でした。