の・ようなもの のようなもの

の・ようなもの のようなもの

森田芳光監督のデビュー作映画、その後が語られる

2011年に急逝した森田芳光監督のデビュー作『の・ようなもの』(1981)のその後を描くオリジナル作品。東京の下町。落語家一門の出船亭に入門した志ん田は、「小学生が国語の教科書を読んでいる」ような落語で上手くいっていなかった。そんなとき師匠の志ん米から、かつて一門に在籍していた志ん魚を探してほしいと頼まれる。志ん米は、一門のスポンサー的存在で、志ん魚を贔屓にしている女性会長のご機嫌をとるため、もう一度志ん魚を高座に引っ張り出そうと考えていた。志ん田は、師匠の弟弟子である志ん水や昔の門下生を訪ね歩いて手がかりを集めようとするが…。

原題:の・ようなもの のようなもの / 製作:日本(2016年) / 日本公開日:2016年1月16日 / 上映時間:95分 / 製作会社:FILM / 配給:松竹

★【スタッフ】
監督:杉山泰一(関連作品:『真夏の方程式』)
脚本:堀口正樹
撮影:沖村志宏
音楽:大島ミチル

★【キャスト】
松山ケンイチ、北川景子、伊藤克信、尾藤イサオ、でんでん、野村宏伸、鈴木亮平、ピエール瀧、内海桂子、鈴木京香、佐々木蔵之介、塚地武雅、笹野高史

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映画『の・ようなもの のようなもの』予告篇

(C)2016「の・ようなもの のようなもの」製作委員会


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★【雑学(トリビア)】
・第28回東京国際映画祭のパノラマ部門に出品された。

★【感想・批評】

映画フリー (2016年1月26日) 
脱サラし落語家を目指すしがない男が、一門のピンチを脱するためにかつて離反した元兄弟子を探すお話。おそらくなんかイマイチだったなという人の大半は「の・ようなもの」を観ていない。それはこの作品特有のクセを理解したうえで見るというステップをすっ飛ばしているからわからないのも当然だ。ノスタルジックな街並みというただの感傷に浸る映画ではないのだ。であるからして、この作品の魅力はセットでこそ光るものであり、前作も必見だ。
BILIBILI (2016年1月27日) 
森田監督常連の豪華俳優陣が脇でいっぱい出てきて、それだけでも楽しいし嬉しいしで頭がハッピーでいっぱい。松山ケンイチの生真面目だけど抜けてるキャラクターが抜群に上手い、というか当人のポテンシャルが最大に発揮されるのがこういうキャラなんだと思う。ポロシャツに斜めがけが似合い過ぎる。間宮兄弟の夕美そのままの北川景子も凄く良くて、はっちゃけ娘がハマってて可愛い。全体的にほっこりできた素晴らしい作品で大満足。
DAILYMOTION (2016年1月28日) 
これは名監督の意思を継いだバトンタッチ続編である。その点を踏まえてのこちらも鑑賞に臨んだ。前作から時が流れ、志ん米は成長して師匠になり、志ん魚は落語を退いた。志ん魚を復帰させることを、志ん米に命じられ奔走する志ん田。人に必要とされることって、嬉しいことなんだと改めて気がつく瞬間の喜び。傑作「のようなもの」の35年後の続編はとくに肩ひじを張らず、背伸びをしないつくりで、本当に良かった。これぞ邦画の良さである。