プルガサリ 伝説の大怪獣

北朝鮮と日本の異例の合作怪獣映画

原題:Pulgasari
製作:北朝鮮(1985年)
日本公開日:1998年7月4日
上映時間:95分
製作会社:
配給:レイジング・サンダー
製作費:
興行収入:

★【あらすじ】
北朝鮮が製作し、東宝の特撮チームが協力した怪獣映画。高麗王朝末期、飢饉で民衆は苦しむなか、王朝は、農民たちの農具をとりあげ、鍛冶屋のタクセに武器を作らせようとする。これに抗議した鍛冶屋タクセは捕らえられ獄死する。しかし獄中でタクセは無念の思いを込めながら飯を練って小さな怪獣「プルガサリ」の像を作っていた。娘のアミは父の遺品として針箱にプルガサリをしまっておくが、ある日裁縫中に指先を傷つける。アミの血を受けたプルガサリには命が宿り、針などの金属を食べることで体が大きくなっていく。農耕や生活に必要な農具や鍋釜などの金属製品まで食べ尽くしたプルガサリはどんどん手が付けられなくなっていき…。

★【スタッフ】
監督:シン・サンオク
脚本:キム・セリュン
撮影:チョ・ミョンヒョン、パク・スンホ
音楽:ソ・ジョンゴン

★【キャスト】
リ・イングォン、チャン・ソニ、ハム・ギソプ、リ・リョンウン、パク・ヨンハク

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★【感想・批評】

●映画の無料動画で夢心地(2016年6月30日) 
これを見なければ怪獣映画好きとは言わせない。金日成プロデュース! 監督は拉致してきた人! 特撮は日本からゴジラスタッフを招き、エキストラは人民軍を大量投入! 予算はたっぷり使い放題! なんていう贅沢待遇映画なのか。でも、北朝鮮なんてどうせネタにもならないチープなB級雑映画にしかならないでしょう?と思っているかもしれない。ところが、意外や意外、中身はしっかりしているから不思議。変なプロパガンダもないのです。
●映画FUN (2016年7月11日) 
パッケージを見ると地雷臭たっぷりなのだが、物語がしっかりしてるので普通に面白い。プルガサリのデザインがちょっと可愛すぎるのだが、この程度はこの時代の怪獣映画ならよくある。ユニークなのはその設定で、金属を食べると巨大化して暴れるという習性。ゴジラが放射能の生んだ怪物なら、プルガサリは貧民にとって欠かせない金属を奪う恐怖の象徴なのだ。これが何をメタファーにしているのか考えてみるとまたいろいろと考察できる。
●SPACEMOV (2016年8月12日) 
特撮技術やセットの完成度は今の感覚で観ても目劣りしないくらいクオリティが高い。物語の舞台は高麗王朝時代末期らしく、戦争のために国は深刻な鉄不足。その時代を反映した映画といえる。人間のエゴにより振り回され続けた哀れなプルガサリは、その愛らしさもあってか最後はまさかのホロリとさせられる展開に思わず力も入る。ドキュメンタリー「将軍様、あなたのために映画を撮ります」と合わせて観ると、より楽しくなるでしょう。
●DAILYMOTION (2016年8月17日) 
話は元々が朝鮮の民話らしく、シンプルで分かりやすいし、割と面白い。圧政を倒す映画を作っていることが驚きで、どういう意図があるのだろうかと思ってしまう。案外、映画好きの良い人なのかもしれない。合戦シーンなどの膨大なエキストラの数。これはもう社会主義映画の結晶といえるほど惚れ惚れする。山道を登る兵隊に火が投げ込まれるとか、危ない撮影もしているのがハラハラ。正直、当時の日本映画よりもクオリティは上ですね。

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