時計じかけのオレンジ

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キューブリックが描くもうひとつの未来

原題:A Clockwork Orange
製作:アメリカ(1971年)
日本公開日:1972年4月29日
上映時間:137分
製作会社:Polaris Productions
配給:ワーナー・ブラザース
製作費:
興行収入:

【評価・受賞】
Rotten Tomatoes 90%

【あらすじ】
原作者のアンソニー・バージェス自身が”危険な本”と語った同名の小説を映像化。非行少年による暴力が横行する近未来のロンドン。アレックスも仲間を引き連れ、喧嘩とレイプに明け暮れる日々を過ごしている。ある夜、中年女性を死に至らしめた彼は刑務所行きに。しかし2年後、とある治療法の被験者になることを条件に、社会に戻ることを許されるが…。

【スタッフ】
監督:スタンリー・キューブリック
撮影:ジョン・オルコット
音楽:ウェンディ・カーロス

【キャスト】
マルコム・マクダウェル、ジェームズ・マーカス、ポール・ファレル、リチャード・コンノート、パトリック・マギー、マイケル・ベイツ、エイドリアン・コリ、ウォーレン・クラーク、ミリアム・カーリン、オーブリー・モリス、スティーヴン・バーコフ、ゴッドフリー・クイグリー、フィリップ・ストーン

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【感想・批評】

映画の無料動画で夢心地(2016年1月3日) star_5
アンソニー・バージェスが書いたディストピア小説の傑作を基に、映像の魔術師のキューブリックが映画化した不朽の名作。まさに「ザ・カルト映画」という感じで強烈にクレイジーな作品になっている。キューブリックの作品ならではの独特な近未来観やデザイン、そして斬新なカメラワークと演出。恐らく当時としてはショッキングであったであろう暴力シーンや露骨な性描写すら、キューブリックが手がけると美しさを携えるから怖い。
無料ホームシアター(2016年2月5日) star_5
この作品は原作者であるバージェスが、執筆当時のイギリスでちょうど巻き起こっていた“モッズ・ムーブメント”に触発されて描いた作品らしいが、慾望に翻弄されやすい若者たちの暴力や犯罪、そして“洗脳”というかたちでそうした者たちをも管理下に治めようとするディストピアな社会のおぞましさが、かなりデフォルトされたスタイルに転化されているとはいえ上手く表現された秀作だと思う。
OPENLOAD (2016年3月8日) star_5
暴力やセックスなど、欲望の限りを尽くす荒廃した自由放任と、管理された全体主義社会とのジレンマを描いた、サタイア(風刺)的なブラック作品。近未来を舞台設定にしているが、あくまでも普遍的な社会をモチーフにしており、例えば現代のネット社会にも普通に当てはまるだろう。
STREAMIN (2016年4月2日) star_5
少年非行の代償として主人公が転落して行く様が描かれているのに、公開当時、これに影響を受けた犯罪が多発したのは面白い。それだけこの映画が描く犯罪が一周廻って魅力を発してしまったということ。まさにこの映画自体がルドヴィコ療法的な影響力を兼ね備えた狂気の存在だったのだ。そんな作品を平然と作ってしまうキューブリックはおそるべし。

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