サンドラの週末

マリオン・コティヤールの演技が絶賛された社会派ドラマ

マリオン・コティヤールを主演にした、ダルデンヌ兄弟監督による社会風刺ドラマ。体調不良で休職していたサンドラは、ようやく復職の目途が立つ。そんな矢先のある金曜日、会社が職員へのボーナス支給のために1人解雇しなくてはならず、サンドラを解雇すると通告してくる。同僚のとりなしで、週明けの月曜日に職員たちによる投票を行い、ボーナスをあきらめてサンドラを再び迎えることに賛成する者が多ければ、そのまま復職できることになる。それを知ったサンドラは週末、同僚たちを説得してまわるが…。

原題:Deux jours, une nuit / 製作:ベルギー・フランス・イタリア(2014年) / 日本公開日:2015年5月23日 / 上映時間:95分 / 製作会社:Les Films du Fleuve / 配給:ビターズ・エンド

★【スタッフ】
監督:ジャン=ピエール・ダルデンヌ、リュック・ダルデンヌ
脚本:ジャン=ピエール・ダルデンヌ、リュック・ダルデンヌ
撮影:アラン・マルクーン

★【キャスト】
マリオン・コティヤール、ファブリツィオ・ロンジョーネ、オリビエ・グルメ、カトリーヌ・サレ、クリステル・コルニル、ピリ・グロワーヌ

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映画『サンドラの週末』予告編

映画『サンドラの週末』予告編

© Les Films du Fleuve – Archipel 35 – Bim Distribuzione – Eyeworks – RTBF(Télévisions, belge) – France 2 Cinéma


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★【評価】
Rotten Tomatoes 97%

第68回アカデミー賞で主演女優賞にノミネート。

★【感想・批評】

映画フリー (2016年1月15日) 
ダルデンヌ作品のファンですが、今まで見た中で一番雰囲気の軽やかさはありました。ただ、それでも社会を鋭利に切り取るノリは同じで、仕事をめぐって文字通り駆けずり回る主人公の姿は一種の労働社会での誰にでも当てはまるものです。その描写は容赦なく、明るそうに見える映像でも中身はどす黒いものがこもっています。でもやっぱり最後の会社での8人に会うシーンは、社会とはこうあるべしみたいなひとつの提示を表すものだとも思います。
OPENLOAD (2016年1月17日) 
療養後の主人公の復職か、ボーナスか、16人の同僚の投票で失業が決まるというのは本当にありうるのかはわかりませんが、ひとつのシニカルな風刺なのでしょう。こういう選択による犠牲というのは私たちの身近にもあって、例えば、野菜の値段が安いのは消費者は嬉しいですが、生産者は苦しいです。どっちの得をとるか、常に選択がなされています。結局、ベストな答えなんて言う都合のいいものはないにせよ、ベターを模索し続けるのでしょう。
SPACEMOV (2016年1月18日) 
登場人物も観客もみんなハッピーな大団円ラストという訳ではない。そこにわかりやすい解決策もない。でも希望はうっすらと感じる。そこがこの映画の良さだ。「自分のためにボーナスをあきらめてほしい」と同僚に頼むなんて、なんて辛い状況なのかと心中思うと辛すぎるが、それでもそうしなければ自分の未来もない。ダルデンヌ兄弟はこのような理不尽な選択を迫る社会のやり方を独自のスタイルで描く手段は、非常に心地よくクセになる。